チューニングをAの音に合わせる理由

今回は、Aの音でチューニングする理由などをご紹介していきますね。

チューニングをAの音に合わせる理由は、弦楽器にあり

私たちは、チューニングはAの音に合わせますね。
これはオーケストラなどで合わせるときに使われる音です。
その習慣から、ピアノや、アンサンブルでもAに合わせるようになりました。
そもそも、なぜ、Aの音か?
それは、ヴァイオリンやチェロなどの弦楽器群には、開放弦に、全てAが入っているからです。
開放弦とは、指を押さえないで鳴らす、いわゆる「素の状態」の音です。
弦楽器にとっては、Aの音で合わせることは効率的ですね。
しかも、オーケストラは弦楽器の人数が多いので、Aの音でのチューニングは、より大事になってきます。

オーケストラでは、なぜオーボエに合わせるの?

そんなAの音ですが、オーケストラでは、オーボエに音を合わせます。
その理由は、オーボエが最もピッチを変えるのに融通が利きにくい楽器だからだそうです。
もしチューニングがフルートだったら、気温やちょっとした条件で、Aの居所が変わってしまいそうですよね。
ちなみに、吹奏楽ではB♭の音をクラリネットに合わせます。
これにも理由があって、最も人数の多いクラリネットが、B♭調(ドレミを吹くとシ♭ドレが出る)だからです。
「なら、フルートはC調(ドレミを吹くとドレミが出る)だから、フルートアンサンブルのときはCにしたら?」
こんな声も、当然聞こえてきそうです。
でも、これは習慣でAになっています。

Aの音程が、国などによって高さが違うのはどうして?

古くから、ピッチについては様々な議論がありました。
一度は、ロンドンの国際会議で、「ト音記号の譜面のAを440Hzとする」なんてことが決められました。
それでも、音楽への考え方や、感性の事情で、国によって、オーケストラによって、かなり差があります。
アメリカでは440Hz、ドイツでは445Hzなど・・
日本の場合、オーケストラもピアノの調律も、442~443Hzぐらいで合わせています。
私たちのフルートは、442Hzで作られていますよ。
逆に言うと、442Hzの音程で正しく吹くことで、フルートという楽器は一番力を発揮します。

音程のことで苦労したエピソード

私には、忘れられないエピソードがあります。
それは、古楽器との本番でした。
古楽器と言えど、必要以上に低く調弦してあったのです。
私は当然ながら、442Hzで演奏することが染み付いているし、楽器も当然442Hz対応なので、音程を下げることに苦労しました。
一番苦労したのは、自分の耳を442Hzより低くとらえる、ということです。
普段より低い音程で吹いてほしい、なんていうオーダーは基本的にありません。
奏法も耳も、442Hzでトレーニングしている管楽器奏者が音程全体を下げること。
これはすごく難しい…ということを痛感しました。

Aの音をイメージできることが大事

そんなエピソードもありましたが、普段はフルートとピアノ、フルート同士でアンサンブルすることが多いです。
チューニングに関わらず、この音がAだな、と、442HzのAの音をよく知っていることは、非常に役立ちます。
Aの音をイメージできる方は、次の段階として、442HzのAをイメージできるようにすると良いですよ。
実際に声で出してみると、高さがつかみやすいです。
これを楽器で再現することは、最初は難しいかもしれません。
でも、自分の中に基準があることで、442Hzに必ず近づくことができますよ。
チューニング自体に緊張する、音程に自信が持てない、そんな方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
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