皆さんは、「フルートってどんな楽器?」と聞かれたとき、 どんな風に答えますか?
私は、小さなコンサートで楽器紹介をすることがあります。
そんなときに、 何を説明すればいいのか、いつもソワソワしていまいます。
そんなときに、
演奏の方がずっと楽~!!
ですが、お客様の「そうなんだ」という雰囲気をを感じたとき、知ってもらえてよかったな、と感じます。
今回は、フルートの基本的な情報を、ご紹介しますね。
もしかしたら、知っていそうで知らない話があるかも知れません。
フルートの身体的な情報
・長さ、直径、重さ
長さ:約69cm
直径:約2.5cm
重さ:400~500グラム(銀が増えると重くなる、金はもっと重くなる)
・パーツの数
400個のパーツで、1本のフルートができている
・トーンホール(胴部管と足部管にあいている、穴)の数
16個のトーンホールで、1本のフルートができている
フルートの音が出る仕組み
フルートは、吹くのは難しいですが、音を出す原理は原始的です。
ビール瓶などに息を入れて、「ボー」 っと鳴らして遊ぶことができますが、それと同じ理屈です。
難しくいうと、口から出した息が半分楽器の中へ、 残り半分が楽器の外へ出ていくと、音が出ます。
使った息のうちの半分は楽器の外に出てしまうのです。
他の木管楽器や金管楽器は、吹き入れた息は100%使われます。
フルート(ピッコロ含む)だけが、半分が外に出てしまいます。
歴史(簡略バージョン)
フルートは、管楽器の中で1番古い歴史をもっているといわれていま す。
その歴史は古く、旧石器時代の遺跡から発見された、 動物の骨で作られた横笛が祖先とも言われています。
バッハが活躍していたころは、フルートと言えば「たて笛」( リコーダー)が主流でした。
「横笛」のフルートは特殊な楽器でした。
「横笛」はモーツァルトの時代に注目され、「たて笛」 と同様にフルートとして認められるようになりました。
しかしこの時代の横笛のフルートは「トラヴェルソ」と言って、 音程が不正確で演奏の大変難しい「木製」の楽器でした。
現在の形になったのは、18世紀にドイツのフルート奏者“ テオバルト・ベーム”によって改良されてからです。
高い運動性に加えて、音程や、 表現できる音色がグッと幅広くなりました。
私たちが使っているフルートは、この「ベーム式横笛」 のことなのです。
木管楽器に分類されるワケ
フルートは、見た目も華麗な銀色、金色ですね。
ですが、昔のフルートはみんな木でできていました。
それが、ベートーヴェンより少しあとの時代に、ドイツのフルート 奏者“テオバルト・ベーム”によって大改良されました。
彼によって、初めて金属製のフルートが誕生したのです。
金属製になったことで、音量が出しやすく、 安定した音程で豊かに響くようになりました。
いかがでしたか?
フルートの音が出る仕組みは、いたってシンプル。
しかし、長い歴史があり、その歴史で改良され続けた結果、私たちが快適にフルートを演奏できています。
この情報が、少しでもお役に立てれば幸いです。
フルートの音が出る仕組みは、いたってシンプル。
しかし、長い歴史があり、その歴史で改良され続けた結果、私たちが快適にフルートを演奏できています。
この情報が、少しでもお役に立てれば幸いです。