フルートの飛沫についての情報

演奏時の飛沫感染について、楽器メーカーや、オーケストラ団体などが、様々な検証と実験結果を発表しています。
フルートの飛沫の情報を正しく知って、質問された時にも答えられたらいいですよね。
そんな考えから、情報をわかりやすくまとめてみましたので、ご紹介します。

楽器演奏の飛沫の特徴

マスク無しで会話しているときの飛沫は約1m、くしゃみは約2mといわれています。
(周囲がびっくりするくらいの大きいくしゃみをする人は、もっと飛距離があります)
楽器演奏による飛沫については、日常のそれらと、同等以下であることが観測されました。
以前、コーラスが集団感染を引き起こした例が、日本でもオランダでもありました。
歌は舞台では最後まで演奏できないかも、という絶望感がありました。
どんな方法で歌っても、演奏中は、歌い手から息の気流が分散されていきます。
実際の数値では、特に前方に向かうものは、最大で 90㎝だそうです。
ソリスト的な声楽はさておき、演奏自体は、日頃の日常会話よりも飛沫感染の可能性は低い、ということが実証されているようです。

フルート独自の飛沫

フルートは、最もリスクの高い楽器として位置付けられています。
フルートを吹いたときの、飛沫の様子と飛距離は、このような感じです。
1.タンギング時に、口元から少量の飛沫が観測されます。
2.歌口から、楽器に入らなかったぶんの息が前方に流れます。
   約 80cm の雲状の霧(エアロゾル)が形成されます。
この飛距離については、「50センチ~100センチ」とされたり、「約75㎝だから、80cm を超えて拡大することは想定されない」とも言われています。
そしてこの値は、「やや強めの発声」で飛び散る飛沫と同程度の距離です。
エアロゾルとは、空気中に漂う、微細な粒子のことを指します。
また、横方向には、50センチ未満の飛沫の広がりが確認されました。
そして、若干は、演奏者の右側と、開いているキーに生じます。

吹奏楽の特別な観点

感染に陥る危険を避けるという観点で、吹奏楽部の強豪校は、こんなスタイルを取っています。
楽団員は互いに向き合っては座らず、互いに並列し、また前後に座る…
語りかけることもせず、それはあったとしても、練習の状況で時折するだけ。
先生や部員のご苦労が、伺えます。
私の生徒さんでは、こんな方がいます。
「部活では壁に向かって練習しています」
「教室の机に触れてはいけないし、荷物も置くことも禁止されています」
練習以外で気を遣うことが、沢山ありそうです。

当教室の感染予防策

緊急事態宣言も全国で解除され、
まだまだ気を抜けない状況ではありますが、少しずつ世の中も動き始めています。
私にできることと、皆さんにできればお願いしたいこと、をご紹介していきたいと思います。
●ご家庭での観察
⇒当日、体温を測っていただき、発熱や体調不良があればご相談ください。
●往復時のマスク着用の了承
⇒マスク無しの外出は、今ではマスクが必須ですね。
●私と生徒さんの手指の除菌の徹底
⇒手ピカジェル、ウェットティッシュを用意していますのでご利用ください。
(アルコールアレルギーのある方は、ぜひおっしゃってください)
●レッスン前後の換気、レッスン後の毎度の除菌
⇒レッスンの合間に5~15分ほど空き時間を設けています。
 ドアノブや机、椅子などの除菌、十分な換気をします。
 また、生徒さん同士の接触を避けます。
⇒教室のトイレ使用は、当面ご遠慮ください。
⇒ご自分の使われる筆記用具は、ご持参ください
●レッスン時になるべく生徒さんとの距離を取る
⇒飛沫防止シートを設置しました。
緊急事態宣言は解除されましたが、
これからどうなるかは分かりません。
最新情報をこまめにチェックしながら、
そのときのベストを尽くしていきますね。

ドイツの現場での様子

私の妹は、ドイツ市立の音楽学校でフルートを指導しています。
彼女に、どんなことを気を付けてレッスンしているか聞いてみました。
  • 生徒さんとは2メートル離れる
  • 生徒さんの譜面台の前に、プラスチックの大きな板を置く
  • 先生は、レッスンの前後は備え付けのタオルで机などを拭く
  • こまめな換気
  • 若い生徒さんは、建物に入る際に保護者の方のサインが必要(「コロナではなく、症状もない」という内容)
基本的な対策を、丁寧に行なっているのですね。

先の見えない未来に思うこと

ウィーン・フィルの公演再開を伝える会見で、指揮者のバレンボイム氏はこう話しています。
「いまは音楽のネット配信などで技術がどんどん進歩しているが、やはり、音楽の神髄は生演奏にこそある」。
日本のクラシック界では、少しずつですが、コンサートが再開され始めました。
休憩なしの1時間だったり、販売座席数を制限したり、実に様々な工夫がされています。
生演奏こそ音楽の醍醐味である。このことを、多くの人が、再び感じられるようになってほしい。そう願うばかりです。
>フルートで、彩りある生活を。

フルートで、彩りある生活を。

憧れのフルートを、あなたも吹いてみませんか?