フルートを初めて購入するけれど、どんなことに注意すればいいかわからない…
そんな時に知っておきたい、2つの知っておきたいことをご紹介します。
そんな時に知っておきたい、2つの知っておきたいことをご紹介します。
「結露」について
フルートは、全体は金属でできていますね。
指を押さえる「キー」というパーツの裏側には、黄色いものが入っています。
指を押さえる「キー」というパーツの裏側には、黄色いものが入っています。
これはタンポと言って、かなり繊細な材質で作られています。
このタンポの健康状態を保つことが、大事になってきます。
タンポ(パッド)の正体
タンポ(パッド)は、フェルトと薄い皮と、紙でできています。
詳しく言うと、羊の純毛で作られた織りフェルトを丸く抜いたものに、 子羊の腸の皮を張ってあり、 吟味された紙でかぶせてできています。
これだけ発達した世の中ですから、 もっと別な材質が考えられても、よさそうなものですね。
ですが、良い音のためには、 この昔ながらの材質が最良なんだそうですよ。
ちなみに…
虫はこのフェルトが大好きで、 皮を喰い破ってタンポの中に入ってしまうそうです。
フルートを毎日吹けないときは、 1週間に一度は外気に当てて虫干ししましょう。
※外気にさえ当てておけば、虫よけは必要ありません。
なぜ「結露」が天敵なのか
「初めはちゃんとなっているけど、 しばらく吹いていると低音が鳴りにくくなるなぁ。」
こんなことが、11月~3月位まで起こりやすいです。
こんなことが、11月~3月位まで起こりやすいです。
これには、大切なことがからんでいます。
吹き終わってから管の中に掃除棒を通すと、 ガーゼがビショビショになったりしますよね。
暖かい息が冷たい管で冷やされると、 フルートの中で結露が生じ水滴が溜まります。
これは、管が冷えているほど、 または寒いときほど著しくなります。
水分がフルートの中にしばらくあり、 パッドに吸収されたままだと、 パッドが乾燥したときに収縮してしまいます。
収縮したものは、原形には戻れません。
収縮したものは、原形には戻れません。
そして、カップとパッドの間に隙間ができてしまうのです。
これが何度か繰り返されると、トーンホールが密閉されなくなってしまいます。
これが「初めは鳴っているけれど・・」となる原因です。
この事態を防ぐには、この2つが大事です。
- 吹奏の途中でも、頻繁にガーゼを通すこと
- できるだけ管体をあたためてから、吹き始めること
真夏でも冷房によって結露は起こりますので、ぜひ気をつけたいですね。
「持ち運び」について
保管は、温度・湿度の安定した場所で
フルートに限らず木管楽器は、「温度・湿度の安定したところ」で管理しましょう。
なぜかというと・・
特に異常な暑さの中では、メチャメチャに狂ってしまうんだそう。
夏場、絶対に避けたいのは、楽器を車の中や、 直射日光の当たるようなところ、 部屋の日の当たる窓際などに置くことです。
冬でも、 車や日の射す場所は温室効果があるために禁物だそうです。
持ち運びにも、心配りを
持ち運びは、細心の注意を払いましょう。
本人はぶつけたつもりがなくても、持ち運びをしていると、 いろんなショックが加わります。
ジョイント部のへこみなどは、ほとんどこの「ケース内での事故」 であることが多いそうです。
衝撃を防ぐには、リュックが最良と言われますが、勿論、 普通の薄手のケースカバーでも充分に大丈夫ですよ!
ただ・・普通のバッグのように、大手を振って歩いたりせず!?、 大事な生き物を扱っているように、混雑の中では胸に抱いたり、 ひっかかったり、ぶつかったりしないようにしましょう。
いかがでしたか?基本的なことを守って大切に使うことで、フルートを健康な状態で保つことができます。
ぜひ、参考になさってみてくださいね!