「本番って必要ですか?」の問いに考えること

「本番って必要ですか?」
以前、「本番って必要ですか?」というお声をいただいたことがありました。
今回は、このことについて、私の気持ちをご紹介したいと思います。

私はどうしてフルートを吹くのかな?


フルートを吹く理由は、人によって様々です。
「音色が大好き!」「上達すると楽しい!吹くことが気持ちいい!」「ストレス解消になる!」「本番のドキドキ感が好き!」「部活動でもっとがんばりたいから!」
当然ですが、私たちは、フルートが大好きだから吹いています。
義務ではなく、吹きたいから吹く、続ける気持ちがあるから続けています。

でも、本番はこわい

一番身近で、定期的な本番は、発表会です。
フルートをホールで吹いてみたい。
けれど、演奏する直前って、全く別の気持ちでいることが多いですよね。
「緊張で逃げ出したい」「苦手なパッセージが、うまくいくだろうか」「自分以外の全員が、上手に聴こえる」「恥をかいたらどうしよう」
ほとんどの方が、普段の生活では、まず経験しないようなイヤ〜な緊張で、いっぱいな状態ではないでしょうか。

本番に強い人になりたい!

私が思う、本番についての理想的な流れを、まとめてみました。
あくまで理想ですが、よかったら、少しでも参考にしてみてくださいね。

①前日まで:練習をやれるだけやる

事前練習を徹底します。
自分ができること、得意なことが、案外多いことに気づきます。
同時に、できないことも見えてきます。 練習の目的は、技術的に上達することです。
しかし、実はそれだけでなく、練習によって、「正当な自己評価」ができるようになります。 これができるようになってきたな、こんな発見をした、そのような自分への「正当な自己評価」ができると、気持ちにゆとりが出てきます。
書き込んだブレス、ABAの流れ、ここでこうしよう、などの計画が、楽譜を見なくても頭で流れるようになると、更に準備の整った、良い状態だと思います。

②当日:大きな気持ちで

自分はここまでやってきた、レッスンで言われたことも理解してきた、という納得の状態で、当日を迎えます。
ホールに着くと、たちまち緊張モードに変わってしまいまよね。
でも、まだ起こってもいないことに恐怖し、ネガティブになることは、本当に害です。
パフォーマンスが下がり、本番に弱い人間にしてしまいます。
でも、練習の蓄積があると、自信となって、大きく息を吸えるような余裕がでてきます。
この曲でこういうことを表現するんだ、この曲はこんなところが魅力だ。
具体的なイメージが出来ていると、曲に入りやすく、しっかり吹くことができます。

③終わったら:失敗はフィードバックにすぎないと考える


本番の演奏は、本当に一瞬の出来事です。
本番で、達成できたこと、叶ったことは、沢山あるはずです。
でも、これがうまくいかなかったな、という反省点もあります。
失敗は、フィードバックという名の「成果」です。
失敗と改善の繰り返しで、できることが増えていきます。 失敗体験こそ「目標に一歩近づいた証」であって、誇らしいこと。
新たな目標を胸に、前向きにフルートに取り組めるようになります。

緊張する場に身をおくことの大切さ

これらのことが、頭では分かっていても、実際なかなか難しいですよね。
あなたは、「緊張の環境」に慣れていますか?
慣れていないな、と思う方は、緊張する環境での演奏を、増やしてみてはいかがでしょうか。
例えば、こんなことです。
・家族や誰かに座ってもらい、最後まで吹き通す。
・自分の演奏を、録音してみる。
・下手から歩いて、おじぎをして、ホールからの景色をイメージして吹いてみる。
・広めの練習室を借りて、吹いてみる。
・普段とは別の方向を向いて、吹いてみる。

それだけでも、結構緊張すると思います。
緊張を、前借りしてみると、その効果は、かなり大きいです。

昨日より、気持ちよく吹くために

1つの本番をこなすのは、とても大変なことです。
フルートを楽しく吹きたい!
思い通りに吹きたい!
この思いは、変わることはありません。
だからこそ、成功も失敗も経験して、少しずつ、できることを増やしていきたいですね。
今よりもっと、フルートを楽しめる日が、必ずきます!

意外なことに、日本は世界一、フルート人口が多いと言われています。

それは、私たちの住宅事情、古くから笛を愛する心、様々な理由がありそうですね。

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